S-SERIES

S-Series

ADAMSON Sシリーズは、ワールド・ツアーの多くでアーティスト・ライダーに記載されるフラッグシップ・モデル:Eシリーズで培ったテクノロジーを礎とし、欧米トップクラスのSR/PA会社及び音響設備施工会社と共に多岐にわたるリサーチとフィールド・テストを行い、彼等の要求と世界での需要を満たすべく新たに開発されました。

Sシリーズは、これら世界屈指のパートナー協力により、新世代のADAMSONのトーンを保ちつつ更に高いSPLを実現。トップ・キャビネットだけでも声の再生には十分な周波数帯域を確保しつつ、小型かつ軽量、また、容易にシステム・アップ可能な新世代のミッド / スモール・レンジ・ラインアレイ・システムです。

LINE UP

  • S10
  • S10n
  • S10p
  • S7
  • S7p
  • S119
  • S118

S10


2本のND10-Lケブラー・マテリアル・ネオジウム・ドライバー(2×16Ω)とNH4TA2:4インチ・ダイアフラム、 1.5”Exit コンプレッションドライバー(8Ω)を搭載。
最適化されたサウンドチャンバーは公称指向角度S10:110°x10°、僅かに湾曲した波面を形成します。
このチャンバーの効果的な働きで、ファー・フィールドへの高域特性を犠牲にせず、垂直方向への拡散を増加させます。現在、特許出願中の加算合成を用いたコントロール・テクノロジーにより、通常の2wayライン・ソースで生じる中低域のロービングを効果的に取り除きます。
キャビネット構造には船板用バーチ材と航空機グレードのスチール&アルミを使用し、リギングシステムは最新のADAMSONスライドロック・テクノロジーを、背面には2つのSpeakonNL8コネクターを装備しています。また、設備モデルはシンプルなプレートとビスでリギングする仕様です。

S10は多種多様なアプリケーションに対応すべく、フルレンジ・モードでは、スピーチなどのアプリケーションに於いてトップ・キャビネットのみで対応可能です。

周波数特性 60 Hz – 18 kHz
公称指向角度 S10 : 110° x 10°
最大音圧レベル* 141.3 dB
コンポーネント LF 2x ND10-LM 10″ Kevlar Neodymium Driver
コンポーネント HF 1x NH4TA2 4″ Diaphragm / 1.5″ Exit Compression Driver
公称インピーダンス LF 2x 16Ω(8Ω)
公称インピーダンス HF 8 Ω
許容入力 (AES/Peak) LF 2x 350 / 2x 1400
許容入力 (AES/Peak) HF 160 / 640 W
リギング Slidelock Rigging System
コネクター 2 x NL8 Speakon™
前面高さ(mm/in) 265 / 10.4
背面高さ(mm/in) 178 / 7
幅(mm/in) 737 / 29
奥行き(mm/in) 526 / 20.7
重量(kg/lbs) 27 / 59.6
Supported Processing Lake

*12dBクレストファクター ピンクノイズを、1mの距離で特定のプロセッシングとアンプで測定

S10n


S10nは2017年に発表、2018年に発売された指向角度が80° x 10°(水平 x 垂直)のモデルとなります。(S10は110° x 10°)
外観の仕上げ、リギングの仕様は全てS10と同一となり、グラウンドスタック及び、フライングシステムでS10と組み合わせる事が可能です。
ADAMSONでは、ファーフィールドにはS10nを、ミドル・ニアフィールドにはS10の利用を想定して、S10nを開発・製造をいたしました。
一例になりますが、片側8本のフライングアレイでは、一番上のキャビネット2~3本をS10n、その下のキャビネット5~6本をS10で、組み合わせることで遠達性が向上し、遠方からステージ付近のオーディエンスに至るまで、理想的な音圧を提供することが可能です。

周波数特性 60 Hz – 18 kHz
公称指向角度 80° x 10°
最大音圧レベル* 141.3 dB
コンポーネント LF 2x ND10-LM 10″ Kevlar Neodymium Driver
コンポーネント HF 1x NH4TA2 4″ Diaphragm / 1.5″ Exit Compression Driver
公称インピーダンス LF 8 Ω
公称インピーダンス HF 8 Ω
許容入力 (AES/Peak) LF 2x 350 / 2x 1400 W
許容入力 (AES/Peak) HF 160 / 640 W
リギング Slidelock Rigging System
コネクター 2x Speakon™ NL8
前面高さ(mm/in) 265 / 10.4
背面高さ(mm/in) 178 / 7
幅(mm/in) 737 / 29
奥行き(mm/in) 526 / 20.7
重量(kg/lbs) 27 / 60
Supported Processing Lake

*12dBクレストファクター ピンクノイズを、1mの距離で特定のプロセッシングとアンプで測定

S10p


S10pは、2本の10インチLF〜Midドライバー(ND10-LM)と、3インチ(NH3-8)のフラムを持つ、1.4インチ・コンプレッション・ドライバーを備えた、2ウェイ・フルレンジ・ポイントソース・キャビネットです。

90度回転可能な扁長楕円型のウェーブガイドは 70度 x 40度 (H x V) の公称指向角度を形成し、秀逸にデザインされたウェーブガイド・テクノロジーは、カバレージ・パターンの外側に対して回折やロービングの無い自然な音を形成し、声の響きが心地よく均一な周波数特性を保ちます。

キャビネットには船舶用バーチ材と航空機グレードのスチール&アルミを使用し、2つのSpeakon™ NL4コネクターを装備しています。

本体の4辺にマウントされたディスク・リギング・システムは多数のアクセサリーを用いてあらゆる設置方法に対応できます。

S10pは10インチならではのボトムエンドの量感を軸に声の美しさと明瞭度をスパイスに加えました、そのサウンドはラインアレイ・システムのインフィルやアウトフィルを始め、SUBとの組み合わせによるサイドフィルとしても、またS10pだけでも、シアター設備、ライブ会場、スポーツ会場、会議室、教会など多様なアプリケーションに御利用頂けます。勿論、床を振動させるほどのボトムエンドが必要のないミュージック・ソースならばS10pのみでの運用も可能です。

Frequency Range (+/-3 dB) 60 Hz – 18 kHz
Nominal Directivity (-6 dB) H x V 70° x 40°
Maximum Peak SPL** 139 dB
Components LF 2x ND10-LM 10″ Kevlar Neodymium Driver
Components HF 1x NH3-8 3″ Diaphragm / 1.4″ Exit Compression Driver
Nominal Impedance LF 2x 16Ω (8Ω)
Nominal Impedance HF 8 Ω
Power Handling (AES / Peak) LF 700 / 2800 W
Power Handling (AES / Peak) HF 110 / 440 W
Rigging Integrated Rigging System

Built-in Polemount Socket

Connection 2x Speakon™ NL4
Height Front (mm / in) 744 / 29.29
Width (mm / in) 326.6 / 12.86
Depth (mm / in) 444.5 / 17.5
Weight (kg / lbs) 26 / 57.4
Supported Processing Lake

*12dBクレストファクター ピンクノイズを、1mの距離で特定のプロセッシングとアンプで測定

S7


S7は、E15 、E12、S10と続くADAMSONラインアレイ・システムの中で最もコンパクトかつハンドリングに優れたモデルとして新たに開発されました。
S7の追加により、ドーム、アリーナ・クラスから、ホール、イベント、設備現場に於いて、最適なシステムを提案して頂く事が可能になります。
横幅53cmほどのコンパクトなキャビネットには、ADAMSONの代名詞とも言える2本の自社生産7インチ・ND7-LM16:ケブラー・ネオジム・ドライバ(2×16Ω)と NH3-8:1.4 インチ・コンプレッション・ドライバ(8Ω)を搭載しました。
ネットワークが介在しないアクティブ・2ウェイ、フルレンジ・ラインアレイ・キャビネットは、精緻に最適化されたサウンド・チャンバーを用いて、100°×12.5°(H x V)の公称パターンを有します。

わずかに湾曲した波面を生成するウェーブ・ガイドは、ファー・フィールドに於ける高周波特性を犠牲にすることが無く、更に特許取得済みの「Controlled Summation Technology」により、ラインソース・システムに発生しがちなロー・ミッド帯域のロービングを効果的に排除します。
プリセットは、Lab Gruppen社のパワーアンプに内包されるプロ業界ではスタンダードなLAKEを用いて行います。

これにより、同クラス最高峰の音質と音場、明瞭度を提供します。

Frequency Range (+/-3 dB) 80 Hz – 18 kHz
Nominal Directivity (-6 dB) H x V 100° x 12.5°
Maximum Peak SPL** 138 dB
Components LF 2x ND7-LM16 7″ Kevlar Neodymium Driver
Components HF 1x NH3-8 3″ Diaphragm / 1.4″ Exit Compression Driver
Nominal Impedance LF 2x 16Ω (8Ω)
Nominal Impedance HF 8 Ω
Power Handling (AES / Peak) LF 500 / 2000 W
Power Handling (AES / Peak) HF 110 / 440 W
Rigging Slidelock Rigging System
Connection 2x Speakon™ NL4
Height Front (mm / in) 203 / 8
Height Back (mm / in) 122 / 4.8
Width (mm / in) 527 / 20.75
Depth (mm / in) 411 / 16.2
Weight (kg / lbs) 15 / 33
Supported Processing Lake

*12dBクレストファクター ピンクノイズを、1mの距離で特定のプロセッシングとアンプで測定

S7p

S7pは、2本の7インチLF〜Midドライバー(ND7-LM16)と、3インチ(NH3)のフラムを持つ、1.4インチ・コンプレッション・ドライバーを備えた、コンパクト2ウェイ・フルレンジ・ポイントソース・キャビネットです。

90度回転可能な扁長楕円型のウェーブガイドは 70度 x 40度 (H x V) の公称指向角度を形成し、秀逸にデザインされたウェーブガイド・テクノロジーは、カバレージパターンの外側に対して回折やロービングの無い自然な音を形成し、声の響きが心地よく均一な周波数特性を保ちます。

加えて、S7pは、背面ジャックプレート上のスイッチ(アクティブ/パッシブ)を切り替える事により、現場に応じてパッシブ駆動もしくはバイアンプ駆動に切り替えてオペレートする事が可能な為、ラインアレイ・システムがメインフィルの場合に於いてインフィルやアウトフィルとして使用する場合はアンプ・チャンネルを少しでも節約出来るパッシブ駆動として使用し、記者会見やストアイベントなどでS7pがメインシステムの場合はその音質を最大限に活かす為にアクティブ駆動にするなど現場に応じて幅広い活用が可能です。

キャビネットには船舶用バーチ材と航空機グレードのスチール&アルミが使用され、2つのSpeakon™️ NL4コネクターを装備しています。本体の4辺にマウントされたディスク・リギング・システムは多数のアクセサリーを用いてあらゆる設置方法に対応できます。

S7pは7インチドライバーというコンパクトなデバイスを使用しつつも、サイズを超えたHFドライバーの採用と相まって、その音のインパクトと声の明瞭度は特筆すべきものがあり、シアター設備、ライブ会場、スポーツ会場、会議室、教会などに最適です。勿論、サブ・ウーファーの必要が無いミュージック・ソースならばS7pのみでの運用も可能です。

Frequency Range (+/-3 dB) 80 Hz – 18 kHz
Nominal Directivity (-6 dB) H x V 70° x 40° or 100° x 50° Rotatable
Maximum Peak SPL** 136.5 dB (135 dB in passive)
Components LF 2x ND7-LM16 7″ Kevlar Neodymium Driver
Components HF 1x NH3-8 3″ Diaphragm / 1.4″ Exit Compression Driver
Nominal Impedance LF 2x 16Ω (8Ω)
Nominal Impedance HF 8 Ω
Nominal Impedance Passive
Power Handling (AES / Peak) LF 500 / 2000 W
Power Handling (AES / Peak) HF 110 / 440 W
Rigging Integrated Rigging System

Built-in Polemount Socket

Connection 2x Speakon™ NL4
Height Front (mm / in) 527 / 20.75
Width (mm / in) 249 / 9.8
Depth (mm / in) 356 / 14
Weight (kg / lbs) 17 / 37.5
Supported Processing Lake

*12dBクレストファクター ピンクノイズを、1mの距離で特定のプロセッシングとアンプで測定

S119


アダムソンの特徴であるAdvanced Cone Architecture 設計の軽量かつ、ロング・エクスカーションの19”ND19ケブラー・ネオジウム・ドライバーと5”ボイスコイルで構成されるS119は、その独自の19インチ・ユニットのみが可能とする他に類を見ない、並外れたリニアリティーと、FOHエンジニアが望むボトムエンドを効果的に提供することが出来ます。

19インチのLfユニットは極めて高い効率のフロントロード・エンクロージャーにマウントされ、歪みの少ない音楽的な低域を長時間に渡り特性の変化無く提供することが可能です。

キャビネット構造には船板用バーチ材と航空機グレードのスチール&アルミを使用し、リギングシステムはS10に最適化され、背面に3つ、前面に2つのSpeakon NL8コネクターを装備しています(詳細は次ページにて)。このデザインにより、近年流行のCSAでの使用も容易なデザインです。トップ・キャビネットとのグランド・スタックでは、スタック用のアダプターやフライングフレームを使用することなくスタック可能。フライング時に於いても、トップキャビネットのS10と共に容易に設営することが可能です。設備仕様のS119iとS10iも同様の方法でリギング可能です。

周波数特性 30 Hz – 80 Hz
最大音圧レベル* 138 dB
コンポーネント LF ND19 19 Kevlar Neodymium Driver
公称インピーダンス LF 8 Ω
許容入力 (AES/Peak) LF 1200 / 4800 W
リギング Integrated Rigging System, Install Rigging System (S119i)
コネクター 5x Speakon™ NL8: 2x Front (Pins 2 +/-)
2x Rear Parallel (Pins 1 +/-) & 1x Rear Output (Pin 2 to 1)
前面高さ(mm/in) 543.5 / 21.4
幅(mm/in) 742 / 29.2
奥行き(mm/in) 630 / 24.8
重量(kg/lbs) 46 / 102, 45.4 / 100(S119i)
Supported Processing Lake

S118


S118サブウーファーは、S7ラインアレイ・キャビネットに最適なサブ・ウーファーとして開発されました。
Slidelock Rigging System を搭載し、S7とは容易にリギング可能で、Max SPL は、133dB、Peak Powerは2000Wを誇ります。

エンクロージャーには、ADAMSONの代名詞である Advanced Cone Architecture を採用した18インチのND18-S を採用。振動板にはペーパーでは無く、ケブラー・マテリアルを用い大振幅に対応する 4インチ・ボイスコイルを搭載しています。

エンクロージャーには強靱な船体用バーチ材を用い、パワフルかつクリーンで音楽的なボトム・エンドを提供するように設計された、フロント・ローディング型エンクロージャーを採用しています。

Frequency Range (+/-3 dB) 35 Hz – 100 Hz
Maximum Peak SPL** 133 dB
Components LF ND18-S 18″ Kevlar Neodymium Driver
Nominal Impedance LF 8 Ω
Power Handling (AES / Peak) LF 500 / 2000 W
Rigging Slidelock Rigging System
Built-in M20 Thread
Connection 4x Speakon™ NL4: 2x Front (Pins 2 +/-), 2x Rear (Pins 1 +/-)
Height Front (mm / in) 508 / 20
Width (mm / in) 527 / 20.75
Depth (mm / in) 495 / 19.5
Weight (kg / lbs) 31 / 68.4
Supported Processing Lake

*12dBクレストファクター ピンクノイズを、1mの距離で特定のプロセッシングとアンプで測定